感染症・食中毒を予防する殺菌消毒装置のパイオニア、日本カーヴィング

感染症予防事例

ちょっと立ち話(その2)

手足口病と類似の疾患

夏を中心にして幼児が罹る急性ウイルス疾患があります。今年の夏は手足口病が大流行しています。近所の子も手足口病に罹っていて、家族の中の幼児から遠ざけられています。ほとんどは比較的軽い症状が短期間続いて治ってしまいますが、まれには重篤な症状に陥ることがあるので注意が必要です。この急性ウイルス疾患には手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱、りんご病などがあります。

 

手足口病(hand, foot and mouth disease)は、幼児を中心に流行し、おもに口内粘膜や手足に水疱性の発疹を形成する急性ウイルス性(コクサッキーウイルスやエンテロウイルス)の感染症です。この病気は、50年ほど前から知られ、今年は一昨年に続いて10万人を超える大流行をきたしています。夏に多く、秋や冬にも発生します。感染経路としては飛沫・接触、そして経口感染も重要です。感染から3〜4日位で症状があらわれますが、症状が消えても3〜4週間は便中にウイルスが排泄されることがあり、患者は長期にわたって感染源となりえます。また、手足口病は幼児だけの病気ではなく大人も罹るので注意を要します。
症状はほとんどの場合は軽い発疹のみで、特別な治療の心配はありません。口内発疹の場合は食物や水分の摂取が困難になるので脱水症の注意が必要です。柔らかで刺激の少ない食べ物と水分摂取が重要です。発熱については、長期に及ばなければ経過を見るだけで十分です。
予防するには、排泄物に注意し、手洗いをきちんと行うことが重要です。

ヘルパンギーナは毎年夏を中心としておもに乳幼児で流行するウイルス感染症(コクサッキーウイルスによる)で、発熱、口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹が特徴です。
手足口病と同じように2〜4日の潜伏期間の後に、突然の発熱の後に咽頭痛と咽頭発赤があらわれます。頭痛、嘔吐などや、心不全徴候が出現することもあります。また、口内に小水疱があらわれ、やがて破れて軽い潰瘍になります。発熱は2〜4日ほどでなくなります。この疾患の予後は良好ですが、まれに無菌性髄膜炎や急性心筋炎を合併することがありますので、注意が必要です。特別な治療法はなく、手足口病と同じように対症療法が中心で、時には脱水に対する治療が必要です。幼児期までに感染して発症する疾患で、ほとんどが軽症です。予防接種はなく、外から帰ったとき、トイレの後などの手洗いが最も大切です。ヘルパンギーナもまた、症状が見られなくなっても3〜4週間は便中にウイルスが排泄されるため、幼稚園や学校など集団生活ではタオルなどの共用を避けることが大切です。

プール熱(咽頭結膜熱)はおもに発熱、咽頭炎、眼症状がみられる小児の急性ウイルス性感染症で、プールでの感染も多く見られるのでプール熱とも呼ばれます。
この疾患の原因もウイルスで(アデノウイルス)、年間を通じて活動します。咽頭結膜熱は夏に地域全体で流行し、7〜8月にピークになります。罹患年齢は、5歳以下が約6 割を占めています。プールでは水から結膜へ直接侵入します。また、プールでタオルを共用すると感染のリスクを高め、ほかには飛沫感染や手指による接触感染によって、結膜あるいは上気道から感染します。プール熱は、発熱にはじまり、頭痛、食欲不振、全身倦怠感とともに、咽頭炎による咽頭痛、結膜炎にともなう結膜充血、眼痛、羞明(まぶしく感じること)、流涙、眼脂を訴え、3〜5日間程度持続します。特に治療法はなく、対症療法が中心となり、眼症状が強い場合には、眼科的治療が必要になることもあります。予防としては、感染者との密接な接触を避けること、流行時にうがいや手指の消毒を行うことなどです。手指に対しては流水と石鹸による手洗い、およびエタノ−ル消毒があります。(国立感染症研究所HP「咽頭結膜熱」より引用し改変)

りんご病(伝染性紅斑)は手足口病やヘルパンギーナ、咽頭結膜熱と同じく、毎年初夏から秋にかけて流行する夏型感染症(“夏カゼ”)の代表的な疾患です。
伝染性紅斑
は、両頬と手足の紅斑(赤い発疹)を特徴とするウイルス(ヒトパルボウイルスB19型または、エリスロウイルスB19型)による疾患です。両頬にできる紅斑がりんごのように見えるので、「りんご病」とも呼ばれています。原因ウイルスは、ヒトだけに感染し、分裂中の細胞に感染するので、骨髄や腸、胎児などに感染します。感染経路は、飛沫感染接触感染です。
子供は放っておいても大丈夫です。潜伏期間は4〜20日で、まず、頬に赤い発疹があらわれ、続いて手足や身体にレース状の赤い発疹があらわれます。発疹は1週間程度続き、自然に回復します。紅斑があらわれる1週間位前に、微熱など「カゼかな」という症状が出る人もいます。
伝染性紅斑には、特別の治療方法はなく、対症療法になります。基本的には合併症もなく、経過が良好な疾患なので、診断がついても特に対応は必要ありません。しかし、次の場合は注意が必要です。慢性貧血症や免疫力の弱い人では重い貧血を起こし、貧血の治療が必要になることがあります。また、胎児が感染すると、流・死産、胎児の浮腫(むくみ)と貧血(“胎児水腫”)を起こすことがあるため、妊婦は注意が必要です。

予防方法:手洗いとうがいが基本です。紅斑の症状が出る前の時期でも(感染力が強いため)日常の手洗いとうがいがきわめて大切です。免疫力の弱い人や、妊婦などは、近くで伝染性紅斑が流行している時期には、「カゼ」の症状がある人に近づかないことが大切です。

(さいたま市保健福祉局HP「伝染性紅斑」より引用し改変)

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